子どもが成長し、そろそろ正社員として働きたい——そう思って求人サイトを開いた瞬間、「年齢制限」「学歴」「経験者優遇」の文字にため息をついたことはありませんか?
SNSやnoteでは、「初心者でも初月から7桁マネタイズできた方法」や、
「AIを使ったSNS運用で月100万円稼ぐ方法」などとうたった有料コンテンツへの誘導があふれています。
「これなら自分にも稼げるかもしれない」と考えてしまう気持ちも理解できますが、
実際には、簡単に安定した収入を得られる方法はなく、多くの場合、時間と努力が必要です。
有料コンテンツや教材を購入しても、思うように再現できずに終わってしまうことがほとんどです。
副業を考えるより、まずは本業で安定した収入を得ること
私は40代で、学歴もキャリアも特別な資格もない。
「今さら正社員なんて無理かもしれない」と感じながらも、現実的に家計を支える力をつけたい——そんな思いで出会ったのが簿記2級でした。
簿記というと「経理の人が取る資格」というイメージが強いかもしれません。
でも実際には、どんな職場でも“数字がわかる人”は信頼されるし、家庭の家計管理にも直接活かせるスキルです。
この記事では、実際に学んでわかった「主婦の再就職に簿記2級が有利な3つの理由」を、
現実的な視点と数字の裏づけでわかりやすく解説します。
読み終えるころには、「簿記がキャリアにも暮らしにも効く理由」が腑に落ちます。
理由①:どんな職場でも“数字に強い人”は信頼される

「事務職は倍率が高い」「経験者しか採らない」と言われがちですが、
実際には、どんな職場でも“数字を理解できる人”は重宝されます。
求人サイトで事務職を検索すると、派遣社員の求人がほとんどを占めますが、
正社員の募集では、事務職の中でも経理や会計といった業務を担当する求人が多い傾向にあります。
売上や経費、在庫の管理、簡単なExcel処理…。
数字を扱う仕事は想像以上に多く、簿記の基礎知識があるだけで会話のレベルが上がるんです。
私も簿記を学んでから、レシートの数字の意味や「利益とは何か」を理解できるようになり、
それだけで仕事への自信が少しずつ戻ってきました。
「あの人に任せておけば安心」
そう言われるようになったのは、資格を取ってからのことでした。
簿記は“経理のための資格”ではなく、「信頼される仕事力」を身につける入り口です。
理由②:年齢や学歴に関係なく、努力が“見える形”になる

40代で再就職を考えると、履歴書に書けるものが少なく感じてしまうことがあります。
でも、簿記2級はそんな状況でも「努力の証明」になる資格です。
受験資格に特別な制限ががなく、誰でも挑戦できる。
それでいて合格率は20%前後と難易度が高いため、
“本気で勉強した人”だけが結果を出せる資格。
面接で「なぜ簿記を取ろうと思ったんですか?」と聞かれたとき、
私は正直に「子どもの成長とともに、もう一度働き方を見直したくて」と答えました。
その言葉に、面接官が深くうなずいたのを今でも覚えています。
年齢でも、ブランクでもなく、
「学び続けられる力」こそが再就職で最も大切なスキルです。
簿記はそれを“誰にでもわかる形”で示してくれます。
理由③:家計にも仕事にも活かせる“一生モノのスキル”

再就職のために簿記を勉強したのに、
気づけば家計簿の見方も変わっていました。
「なんとなく赤字」「なんとなく貯まらない」から、
「どこに無駄があるのか」「どの支出が投資なのか」が見えるようになる。
簿記を通して数字の意味がわかると、
家計管理も仕事の書類も、「お金を味方にする感覚」に変わります。
家計簿を開く時間が、ため息ではなく“自分を立て直す時間”になる——。
それが、私がこの資格を「暮らしを支えるスキル」と呼ぶ理由です。
資格は「取る」ことが目的ではなく、
「自分の人生をもう一度動かす」きっかけなのだと思います。
まとめ|“数字の力”で自分の未来を立て直そう
再就職に必要なのは、「若さ」でも「特別な経験」でもなく、
“数字を読み解ける力”=お金と仕事の仕組みを理解する力です。
簿記2級は、その基礎を最短で身につけられる現実的な学び。
仕事選びの幅を広げるだけでなく、家計管理や貯蓄の思考まで変えてくれます。
そして何より大切なのは、簿記が「誰でも」「今日から」始められること。
資格の勉強を通じて得られるのは、合格証だけではありません。
それは、暮らしを立て直し、自分の未来を再設計する力なのです。